先日、映画「教皇選挙」を観てきました。
(公式サイトはこちら)
カトリック教会のトップ、ローマ教皇を決める選挙をテーマにした映画です。
今、現実世界でも「コンクラーベ(教皇選挙)」が行われ、アメリカ出身のロバート・フランシス・プレボスト枢機卿が選ばれました。
教皇名はレオ14世。初のアメリカ出身のローマ教皇です。
「教皇選挙」、まさにタイムリーな映画です。
全世界に14億人以上の信者を有するキリスト教最大の教派、カトリック教会。
その最高指導者であり、バチカン市国の元首、ローマ教皇が亡くなる。
ローレンス主席枢機卿は、新教皇を決めるため、「コンクラーベ(教皇選挙)」を執り仕切る。
世界各国の100人を超える枢機卿による「コンクラーベ」。
システィーナ礼拝堂で密室による投票が始まるが、保守派やリベラル派等の派閥、陰謀、そしてスキャンダルが明らかになり、票が割れる。
そんな中、意外な人物が新教皇として選出される。
しかし、新教皇にはカトリック教会を揺るがす問題が判明して・・・。
この映画、「コンクラーベって、こんな感じなんだ・・・。」と、
とてもわかりやすい!
教皇が亡くなると、漁師の指輪(教皇の指輪)が壊されると言われていますが、
その場面も描かれていました。
私が知っていた、コンクラーベの知識は、
外部との接触を断った密室で、無記名投票で行われる。
投票するのは、100人以上いる80歳未満の枢機卿。
3分の2の得票で新教皇が決まる。
投票で決まらなかったら黒い煙、決定した場合は白い煙で外部に知らされる。
↑この程度でしたが、
映画で描かれている投票するシーンや投票用紙を暖炉のようなところで燃やして、煙突から煙を出すところなど、コンクラーベの様子を窺い知ることが出来ます。
意外だったのは、新教皇の名前。
なんと新教皇に選ばれた人が、自分で決めるんだそうです。
教皇に選出された人は受諾すると、
「どんな名前を選びますか?」と聞かれるそう。
映画の中でも、登場人物が「教皇名を考えていない枢機卿はいない。」と言っています。
(そうなんだ・・・。)
「コンクラーベ」が行われるシスティーナ礼拝堂のセットが美しく、
祭壇の壁に描かれた「最後の審判」も出てきます。
美術的にも映像が綺麗で、密室で行われる「コンクラーベ」の緊張感のある雰囲気が伝わります。
ストーリーも、スリルがあります。
世界で14億人以上の信者を有するカトリック。
巨大組織のトップである、ローマ教皇は影響力も絶大です。
アフリカ系初の教皇になることを目論む枢機卿、
イタリア系で保守派の路線を推進したい枢機卿、
アメリカ出身のリベラル派の枢機卿等。
教皇になることを目論む枢機卿達の人間模様に釘付けになります。
神秘的で緊張感のある世界。そして、ドキドキするストーリー。
カトリックに馴染みがなくても大丈夫。
今、おすすめの映画です。