私は、女の子のお母さんです。
娘がいます。
毎日朝から晩までずーっと娘の心配ばかりしています。
体調は悪くないか、ごはんをしっかり食べているか、
服装は暑すぎたり寒すぎたりしないか、しっかり眠れているか。
おしゃべりな娘は、考えていること思ったことを話さないと気が済まない性格なので、
ちょっと静かになると体調悪いのか心配になります。
書いてて思いますが、しょうもないことばかり心配している気がします。
心配し過ぎてハゲそうになるほどです。
私位の団塊ジュニア世代は、
「女の子はいつかお嫁に行く」とか
「良い旦那さんを見つけることが大事!」等と言われて育った人が多いと思います。
気がついたら、宗教法人「結婚は人生の全て教」に入信してたみたいな・・・。
私も特に母に言われて、違和感を抱きながら育ちました。
いや、結婚を否定するわけじゃないですよ。私も結婚してるし。
でも、もうさ擦り切れるほど言われてるけど、結婚していなくても充実した人生ってあるでしょ!
だから、私が娘を育てる上で教えたいことのヒントになるかもしれないと思い、
ずっと読みたかった本です。
そして、読もう読もうと思ってたら、発売されてもう5年近く経っていました。
え・・・、5年。時間の早さ、恐ろしすぎます。
私が西原先生の作品を初めて読んだのは「鳥頭紀行」、高校生の時でした。
もうね、こっちは「りぼん」「なかよし」世代。
キランキランの少女漫画育ちです。
グワーっ、とコマいっぱいに書かれた感情の勢いが大きい絵と、
字が多い西原先生の作風は、まるで違う宇宙のもののようでした。
そして、ジャングルでピラニア釣りに行くんですが、トラブルとハプニングの連続。
後の夫になる鴨志田譲さんも登場します。
鴨志田譲さんがアルコール依存症の後に、ガンで亡くなられたことは知っていたので、
ご家族は大変だったんだろうな、となんとなく思っていました。
今回読んだ本には、その様子が書かれていますが、
育児と仕事でふらふらの中、夜中長時間に渡って鴨志田さんからの説教や罵り等、想像以上の過酷さ。
子どもが赤ちゃんの時は、育児だけでも体も心も疲れるのに・・・。
病気で人が変わる恐怖が書かれています。
また、西原先生が19歳の時、西原先生のお母さんは、家の全財産の140万円のうち100万円を持たせて、絵の勉強のために上京させたそうです。
しかも、人生で家を3軒建てたそうです。
西原先生のお母さん、凄まじい胆力ですよね。
そして、西原先生も意志が強い子どもだったと思います。
先日、夫と話してたんですが、
一般的に大学受験をする高校3年生位で自分のなりたい職業や進路を決めるって、かなりの無理ゲーだと思います。
この職業につきたい!って意志を持てるなんて、
それだけで天才かよ!、
って思います。
最近実感します。意志が強いと本当に道が開けるんです。
私なんて、ただバカと言われたくない、って浅い考えだけで大学進学しました。
そして42歳の今でもなりたい職業なんてなくて、パート勤務です。
この本にも書かれていますが、
私はとにかく娘には自分を大事にして欲しい。
他人の目を気にしすぎないで欲しい。
ある日、娘が
「体育の時間、マット運動で気分が悪くなった。でも我慢したらよくなった。」
と私に話しました。
私は、元気でいることは大事なことだけど、
気分が悪いとか体調が悪い時に、休みことはそれ以上に大事なことなんだ、と伝えました。
まだまだ娘は幼いので「元気が一番!」だと思っていますが、
人間だから体だけじゃなく、心も元気じゃない時もある。
だから自分の体と心、そして自分の意志を大事にして生きて欲しい。
また、お金についても書いてあります。
「ダイヤモンドもお寿司も自分で買うこと」。
娘は今はまだ何でも親が買ってくれるから、「ぜーんぶお父さんに買ってもらう」なんて言っています。
そう、世の中にはお金持ちと結婚して、何でも買って貰える人もいます。
羨ましい!(チッ)
私なんて、誰も買ってくれないし、自分でも買えません(泣ける)。
でも私だって今は買えないけど、独身の時、正社員でフルタイムで働いてた頃は、
お寿司だったら(超高級セレブ店じゃなければ)自分のお金で食べに行ってたし、
ダイヤモンドは買えないけど、好きなものは自分の好きな時に買えてた。
あれは本当に自由だった、と思います。
お金持ちと結婚するなんて、かなりの強運の持ち主。
それこそ宝くじが当たるレベルです。
しかもお互いに好意があってお金持ちと結婚するなんて、おとぎ話のようです。
この本にも「王子様を待たないで」と西原先生が書いています。
私が娘に伝えたいことは、
少女漫画で起こることは現実世界では起こらない!
西原先生の漫画は、現実世界でよく起きているから読んでおいて!
「スナックさいばら」、「毎日かあさん」、「りえさん手帖」等など、笑えます。